油須原駅について

油須原駅は、田川地区の石炭を輸送するため、豊州鉄道(初代)が行橋~伊田(当時)駅間を開業した1895(明治28)年当時からある駅のひとつで、旧国鉄、JR九州の田川線を経て、1989(平成元)年に当社に引き継がれました。

田川地区からの石炭を満載した重い列車には、最後部に補助機関車をつけて上り坂を後押ししていましたが、油須原から先は下り坂となるため、補助機関車はここで切り離していました。その関係で駅構内が広いのが特徴です。

隣の赤駅にある赤村トロッコ油須原線線は、旧国鉄時代に建設工事が中止され未完成に終わった線路敷を活用したものですが、当時は田川線と合流する地点に駅はなく、工事終点に近いここの駅の駅名をとって油須原線と名付けられました。

田川線は国鉄線としては廃止する方向が決定していたこともあり、合理化のための投資も一切行われず、当社に引き継がれた後も、1991(平成3)年までは、駅員が勤務し、閉そく取扱い(=列車が衝突・追突をしないように、駅間には一つの列車しか運転させない)や腕木式信号機の操作を行っていました。「タブレット閉そく機」はその当時使用されていたものを復元しています。

無人駅になってからも地域の方や社員ボランティアにより構内清掃、整備が行われており、昔懐かしい木造駅舎が今も残っています。

2022(令和4)年2月、西日本工業大学、赤村の協力により、木製の建具やレトロ調の灯具に復元改装を行いました。

 広い駅構内

 待合室

 タブレット閉そく機(公開日には操作体験ができます。)

 腕木式信号機  梃子(てこ)を手前に引くと腕木式信号機の腕木が下がります。(操作体験できます。)

 

油須原駅へのアクセス

行橋駅から 平成筑豊鉄道 直方行または金田行で約40分 運賃460円

直方駅から 平成筑豊鉄道 行橋行で約60分 640円(1日フリー乗車券「ちくまるキップ」ご利用がおトクです。)

公共交通機関のご利用をお願いいたします。